2020年01月10日
函館市の観光名所、五稜郭公園のお向かいにある資料館のスタンプです。
スタンプはやや磨り減り気味で残念ですが、ちょっと歴史を刻んできた味があります。絵柄は北洋漁業の漁船を中心に、カニ・魚が描かれています(魚はサケ・マスでしょうか)。
函館は今でこそ沿岸漁業と観光のまちですが、大正から昭和にかけては日魯を中心とした母船式サケ・マス漁業(いわゆる北洋漁業)の出漁基地となっており、遠洋漁業がまちの基幹産業でした。
北洋漁業は厳しい自然環境、劣悪な労働環境の中での労働でしたが、その分労働者の賃金はとても好条件だったようで、当時は「嫁にやるなら日魯の社員へ」という言葉があったほどでした。
昭和末期の各国によるいわゆる「排他的経済水域」の設定により北洋漁業は終焉を迎えてしまいましたが、その歴史を今に伝えているのがこの資料館。入場料は100円と破格の設定(それも入場料を払うと200円の駐車料金が2時間無料!)ですが、見応えはなかなかのものです。
美術館のお隣に立っており、あまり目立つ存在ではないですが、五稜郭観光の際に立ち寄る価値は十分です。
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